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千代女作品にキーボードの調べ ( 2009/02/10 )

 白山市のJR松任駅前の文化ゾーンに位置する「千代女の里俳句館」で2月7、8の両日、「雪見夜灯(よあかり)」と題したイベントが開かれ、訪れました。両日は日本庭園のライトアップがあったほか、加賀の千代女の作品を題材にしたキーボード演奏や雪見茶会、からくり人形実演、民踊などがあり、俳句館一帯は活気づきました。観光関連の施設(いわゆるハコモノ)が、有効に活用できていないところが多いと言われる中で、ここは様々な意欲的な取り組みをしており、そうした観点からも有意義な訪問となりました。

 

千代女の作品をイメージした曲を演奏するガートさん

                        =千代女の里俳句館

 

 筆者が引きつけられたのは、小松市大杉町在住のアメリカ人ミュージシャン・ガート・T・ウエスタハウトさんによる「加賀の千代の演奏」でした。これは、千代女の俳句作品に対して、ガートさんがこれにふさわしいメロディーを作曲してキーボードで奏でるもので、ミニコンサートでは、松任俳句協会の女性ボランティアが、千代女の作品を読み上げた後、ガートさんは、その俳句をのびやかな声で復唱しながら、オリジナルの旋律を響かせました。

 作品「福わらや 塵さへ今朝の うつくしき」では、春にふさわしく軽快なリズムを奏で、作品「冬枯れや ひとり牡丹の あたたまり」では、もの悲しいようなメロディーを響かせました。ガートさんは、作品一つひとつに、彼なりの解釈を行い、音色で、ここだけの千代女の世界を創り上げてみせました。

 参加者は、ガートさんと一緒に俳句のフレーズを口ずさんだり、時に手拍子したりしながら、文芸と音楽が融合する時間を楽しみました。

 

      施設運営を考える機会にも

 この俳句館は、加賀の千代女にちなんで、文献やAVなどで彼女の生涯や、俳句作品などを展示、紹介するところ。こうした施設は、利用者も限定され、ややもすれば静的で単調な施設になりがちですが、ここは、文芸を基軸にしながら様々な角度から活動を展開することにより、動的で多彩な空間にしています。

 

からくり人形の実演も人気を集めた

 

 同日はこのほか、金沢・大野からくり記念館による、からくり人形の実演もありましたが、人形が、お客にお茶を見事に運び終わると、観客から大きな拍手が起こりました。文化施設は、人々の活動を創造し、出会いや感動・感激を生む場。そんな思いを一層強くした、ひとときでした。(堀田)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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