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土の香漂う人形浄瑠璃に昔の暮らし偲ぶ ( 2009/02/19 )

 白山市尾口地区の山あい・東二口集落において、約350年の歴史をもつ人形浄瑠璃の上演が2月14日夜あり、鑑賞に訪れました。この人形浄瑠璃は「でくの舞」とも呼ばれ、国指定重要無形民俗文化財になっています。以前からこの伝統芸能は承知していましたが、生で見るのは、これが初めて。語り手と人形を操る舞い手による舞台は、土の香りのするもので、山村の昔日の暮らしに思いをいたさない訳にはいきませんでした。

 

素朴さ漂う人形浄瑠璃の舞台=東二口歴史民俗資料館

(ケータイで撮影したので画質が良くなく失礼します)

 

 この人形浄瑠璃は藩政期、東二口集落の若者たちが、京都や大阪へ出向き、当時流行していた人形浄瑠璃を習い覚え、村に持ち帰って広めたのが始まりとされています。

 この日、筆者が鑑賞したのは、近松門左衛門作の「出世景清」。遊女・阿古屋と主人公・景清を軸に、人間の悲劇を描いた物語が、太夫という語り手の口上によって、時に猛々しく、時に哀れを誘うように物悲しく、演じられました。文語体のため、理解しにくい面もありましたが、観客に配布された「あらすじ」によって、ストーリーをつかむことができました。と同時に、人形浄瑠璃が山深い村の農閑期の格好の娯楽だったということも、納得できました。

 上演後、主催者があいさつで、伝統芸能を継承する身として「お客さんが来る来ないにかかわらず、上演することになっているんです。でも演じ手も人の子。大勢来ていただくと、やりがいが出ますので、明日の舞台もぜひお越し下さい」と話されたのが印象的でした。

 おひねり歓迎ということだったので、筆者も多少を舞台に投じました。都会の大ホールでは望めない、そこはまさに芝居小屋でした。(堀田)

 

 

 

 

 

 

 

 




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