白山まるごと観光塾の第4回講座「報恩講料理を学ぶ」は11月29日、吉野工芸の里・鶉(うずら)荘で開きました。報恩講料理とは浄土真宗の開祖・親鸞聖人の遺徳をしのんで毎年この時期に行われる仏事に合わせて出される料理で、受講生24人は、白山麓の伝承料理を味わいながら、濃厚な時間を過ごしました。
報恩講料理の会場となった鶉荘=吉野工芸の里
講師は、白山吉野谷観光協会長で、レストラン「手取川」を営む千菊裕二さんが務めました。
この日の料理メニューは、「白山麓の報恩講料理の集大成」(千菊さん)と言えるもの。本膳には、吉野米コシヒカリのご飯をはじめ、豆腐を主材料としたくずし汁や、白山豆腐、ぜんまいなどの煮物、黒豆なます、大根、人参などの酢の物などの6品、二の膳には、わらびくるみ和え、くるみ煮、うど粕和えなどを内容とした八寸盛りのほか、山菜盛り、わらび、うどなどの酢の物や、えびす、栃もちなどを盛った茶の子皿など7品が提供されました。
参加者は、千菊さんの指導の下、初めに盛り付けに挑戦しました。かいがいしく動く女性受講生の傍らで、男性も真剣な表情で、各々の料理を器に運んでいました。
真剣な表情で盛り付ける男性受講生
輪島塗の御膳に料理を並べる受講生
食事の冒頭、千菊さんは「白山麓の報恩講料理は、家々で独特の調理法、味付けがあり、そんな食文化にふれることも、この行事の楽しみ」と話し、かつての質実な山の暮らしを紹介しました。
受講生は、山里の粋を極めた料理を賞味しながら、「現代人の健康食として最適」「たくさん食べたのに、後味がすっきりしている」「この素晴らしい食文化を子や孫に伝えたい」などと感想を話しました。
報恩講料理について説明する千菊さん(中央)
白山麓の伝承料理を味わう受講生
また、会場となった古民家造りの鶉荘は、これまで主に美術作品の展示を行ってきました。今回初めて会食イベントの場として使った訳ですが、和風の落ち着いた雰囲気が参加者には好評だったことから、「今後は、食談を含め、もっと工夫して、様々な活用を図りたい」と、吉野工芸の里の山中晴夫所長は話していました。(堀田)




