ガソリン価格の高騰が観光にも少なからず影響を与えています。観光スポットが点在する白山麓の国道157号沿線では、ガソリン価格が急激に上がったのに伴い、交通量が目に見えて減ったとの声が観光関係者から聞かれます。そうした中、観光客を対象にした物産店の中には、商品の販売にこれまでにない動きが見られるところがあります。車での外出を控えた知人らから買い物を頼まれ、名物を購入する人が出てきたというのです。
白山市吉野の「吉野工芸の里」前にある直売所の関係者によると、このところのガソリンの高値で、国道の車の通行車両がかなり少なくなり、客足が鈍ったとのことです。「売り上げの落ち込みをどうすればいいのか」と店の人からは、嘆きとも憤りともとれる思いが吐露されました。
まとめ買いの客が増えた大判焼店
=吉野工芸の里前
たっぷり詰まった餡が特長の大判焼
その中で、「大判焼」(今川焼)で有名な店「山法師」では、面白い動きがあるとのことです。濃厚な味の黒あんが、はちきれんばかりに詰まった大判焼が人気の同店。通常は、店の前に買い求める客で長い列ができる山法師も、最近は、その列も随分と短くなりました。客の数が減ったのかと思ったら、「頼まれた知り合いの分も含めて、まとめ買いをする人が増えた」(店の人)そうで、「いっぺんに170個の注文を受けたこともある」(同)そうです。車を使っての遠出や行楽を控え、欲しいものは、知人、友人に買ってきてもらうというライフスタイルが出てきたということのようです。見た目には閑散のようでも、忙しさはさほど変わらないそうで、訪れた日も注文してから1時間半待ちの札が立てかけてありました。
吉野工芸の里・鶉荘では「白山麓の作家達展」
この吉野工芸の里の文化交流サロン鶉(うずら)荘では、「白山麓の作家達展」が7月7日まで開催中です。白山麓を拠点にして創作活動に励む23人の作家が、彫刻、木工、陶芸、写真、草木染め、ガラス、和紙の各分野で意欲作を出品しています。
みずみずしい感性にあふれた作品を目にし、わずかな時間でしたが、心潤うひとときを過ごすことができました。同時に、白山麓に新進気鋭の美術家がこんなにも大勢いるのが、驚きでもありました。
目を引く 陶芸の意欲作=鶉荘
ユニークな木工の作品も=同
ガソリンの高騰で、レジャーの安近短志向は強まる一方。手軽に美との対話を求めたいというのであれば、こうしたグループ展は、好適と言えるのではないでしょうか。古民家のたたずまいが心落ち着く会場の鶉荘に、足を運んでみられたらいかがでしょうか。(堀田)




