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観光ネットワークの拡充願い -フォーラム開く- ( 2009/03/31 )

 平成20年度も今日が最終日。毎日、慌ただしく過ごしているので、感慨に耽る余裕もないのですが、本マネージャー事業も終わりを迎えることとなり、本コーナーに記すのも今回が最後となりました。本事業では活動を閉じるに当たって、3月25日に白山市民交流センターで白山市地域再生事業総括フォーラムを開催しました。その様子についてお伝えしながら、活動日記の最終回とします。

 

挨拶する谷本マネージャー=白山市民交流センター

 

 フォーラムでは、初めに谷本亙マネージャー(地域研究所常勤理事)が挨拶に立ち、3ヵ年にわたる取り組みで協力いただいた関係者に感謝しながら、様々な団体、個人の参画により、観光ネットワークが一層拡充されることに期待を述べました。

 

基調講演する菅原氏

 

 続いて、基調講演があり、日経BP社・日経ビジネス編集委員の菅原雅信氏が「企業経営の観点から見た地域再生への提言」と題して、講演しました。菅原氏は、団塊世代の旅の特徴や田舎への移住者の実情などについて説明した後、まちづくりに携わる人の心構えとして、「あせらない」「あきらめない」「あなどらない」の3点を挙げ、出席者の共感を呼びました。

 

熱心に耳を傾ける出席者

 

 この後、地域発表を行い、織田毅白峰観光協会副会長、鈴木康晴かんぽの郷白山尾口支配人、西山喜一中宮温泉組合長、村中良和鳥越支所総務課長、金丸和弘NPO法人加賀白山ようござった事務局長がそれぞれ観光振興に向けた取り組みを紹介しました。

 最後に、谷本マネージャーが「食と温泉からの地域再生」、私が「白山市の観光人材の育成活動」と題して話しました。

 

 終われば、あっという間の感もしますが、その間に学んだことや、大勢の方々と結んだ絆を思うと、とても重量感のある歳月であったと思います。逆境の中でも、笑顔を忘れず、前向きに取り組む人の姿があちこちにあり、そんな生きざまにふれると、自身も大いに勇気づけられました。

 本事業が終わっても、微力ですが、白山市を応援していきたいと考えています。最後になりましたが、長い間、ご愛読ありがとうございました。また、どこかで、お会いできればと思います。

 

 PS.なお、本ホームページは、新年度から、「まるごと白山ファンクラブ」に移管されます。引き続き、よろしくお願いします。(堀田)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乗って知った電車の魅力 -石川線でイベント- ( 2009/03/16 )

 白山市鶴来地内と金沢市内を結ぶ北陸鉄道石川線の電車乗車イベントが3月7、14日に実施されました。石川線の鶴来-加賀一の宮駅間については、北鉄側が廃止届けを出していることから、同線への関心をもってもらおうと、鶴来観光協会などが「電車に乗ろうよ!」と銘打って初めて企画したものです。両日とも、参加者は車窓からの沿線風景を楽しみながら、電車がもつ魅力を再認識しました。

 

 

 電車内で観光ガイドから説明を受ける参加者

 

 石川線の一部廃止問題については、昨年に開催された「つるぎの明日を考える円卓会議」でも検討課題に上り、北陸新幹線が金沢駅乗り入れを果たした時は、鶴来方面への重要な交通手段になるとの見方で一致しています。

 

歴史的な趣のある加賀一の宮駅の駅舎を見学

 

 両日とも、金沢や松任、美川地区から参加した人たちは、車内で加賀白山ようござったの観光ガイドから、沿線風景や名所・旧跡などの説明を受けました。参加者からは「車では分からない、珍しい景色をいっぱい知ることができた」との声のほか、降り立った終着駅の加賀一の宮駅では、歴史的な価値のある駅舎だから、周辺の景観整備も進めるべきだとの意見も出されました。

 

白山比咩神社を正式参拝

 

 この後、参加者は、表参道から白山比咩神社へ歩いて向かい、神社拝殿で正式参拝に臨み、神職からお払いを受けました。

 

七ケ用水について学ぶ=白山管理センター

 

 昼食後は、手取川七ケ用水土地改良区白山管理センターを訪れ、七ケ用水について学ぶとともに、石川線電車について感想や意見を述べました。

 今回の催しは、鶴来地区以外の白山市民にも、電車について理解を深めてもらおうという狙いがあり、松任地区から参加した女性の「電車はグループで移動するのに向いている。西金沢駅で乗り換えて来れば、遠く感じない」との感想が印象的でした。(堀田) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そば打ち体験でリフレッシュ ( 2009/03/04 )

 白山市地域再生マネージャー事業の一環として2月28日、北陸先端大(JAIST)の学生、教職員らを対象とした、鳥越・そば打ち体験会を実施しました。会場となった白山市三ツ屋野町の「にわか工房」では、留学生や先生のご家族らが楽しげにそば作りに励み、心身ともにリフレッシュしたようでした。

 

そば打ち体験する参加者=にわか工房

 

 JAISTの学生らに白山市の食文化に理解と愛着をもってもらおうと初めて開催しました。

 にわか工房では、指導員の女性から、そば粉と小麦粉の混ぜ方から、そばのこね方、延ばし方、切り方まで、一連の作業の手ほどきを受けました。参加者は、ほとんどが初めての体験とあって、ぎこちなさもありましたが、次第に慣れて、そば体を麺棒で延ばすときなどは、巧みな手さばきを見せていました。

 

参加者は、打ちたてのそばを味わい、思わず笑み

 

 打ち終わったそばは、全員でいただきました。打ちたてのそばの味は、やはり格別で、「一口目が何とも言えないほどおいしかった」との声が参加者から聞かれました。

 この後、参加者は、晴れ上がった空の下、黄門橋から手取峡谷の眺望を楽しんだり、吉野工芸の里を散策するなどして、白山市内の観光スポットの魅力にふれました。

 

黄門橋から手取峡谷を望む

巨大な御仏供杉に圧倒される=吉野工芸の里

 

      観光塾修了生がガイドデビュー   

 この日は、白山まるごと観光塾の修了生がガイドデビューを果たしました。白山市鳥越地区在住のロシア出身女性・中西マリアさんで、マリアさんは始まるまで「とても緊張する」と言いながらも、本番では、事前に調べたことを丁寧に誠実に説明し、好感をもたれました。

 

ガイドデビューを果たした中西マリアさん

 

 マリアさんは、留学生には、英語で会話して、そば打ちをサポートしました。「しっかりやれたかどうかは、自信ないけど、大変いい勉強になりました」。マリアさんにとっても、手ごたえのある一日になったようです。(堀田)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早春、美川の名水群を歩く ( 2009/02/27 )

 立春が過ぎたとは言え、肌寒い日が続いていますが、久しぶりに青空が広がった2月26日、白山市美川地区に点在する「平成の名水百選」を訪ねました。白山市の「水」は、その豊かさと清らかさから、白山市のシンボルの一つとされていますが、実際に美川の各所に足を運んでみると、純な水が勢いよく湧き出しており、その思いを一層強くしました。晴れ渡った空の下、心も晴れるひとときとなりました。

 

「平成の名水百選」の一つ「お台場の水」。

西川・おかえりの会会長(写真)の案内で名水群を回った

 

 美川の伏流水群は平成20年6月に、環境省から「平成の名水百選」に認定されており、主に海岸に近いところに、水が湧出しています。この日は、地元の観光ボランティアガイド団体「美川おかえりの会」の西川義正会長の案内で、湧水箇所を回りました。

 初めに訪れたのは、「お台場の水」。ここは、これより海側に加賀藩が防衛上の目的で、砲台を設置したことにちなんで名づけられたそうで、水場には小屋が設けられていました。ふだんは水飲み場になるととともに、飲み物を冷やしたり、野菜などの洗い場にも利用されているとのことでした。小屋の壁には、「平成の名水百選」の認定書が掲げられていました。

 

「平成の名水百選」の認定書

 

 なお、海辺の砲台跡には、「本吉御台場跡」の石碑が建てられていました。これは、歴史的な場所であることから、地元が白山市に要望し、昨年秋に石碑の設置が実現しました。今は、町歩きのスポットになっているとのことです。

 

 

加賀藩時代の砲台跡を示す「石碑」

 

 さらに北側に少し行くと「大浜の水」がありました。ここは、水槽の上に数個のコップが置かれただけで、簡易なものでした。暑い時期、通行人らがのどを潤すのに利用しているのでしょうか。

 

「大浜の水」

 

 さらに北の方に行くと、「やすまる銘水」というところに着きました。ここは、女性がこの水を飲めば、安産するとの言い伝えがあるそうで、「やすまる」は「安産」という意味だそうです。湧水個所が石組みされており、野趣に富んでいました。

 

「やすまる銘水」

 

 ここからさらに北東側には、「蓮池の水」がありました。ここでは、たまたま男性がペットボトルに水を入れているところでした。話を聞いたところ、松任から来たそうで、ここの水はそのまま飲んだり、コーヒーなどに使っているとのことでした。「美川の水は不純物がない上、硬くなく、質が長持ちする」と、すっかり気にいっているようでした。

 

「蓮池の水」

 

 おかえりの会の西川会長には、美川に生息する希少な魚類・「はりんこ」の生息地も案内していただきました。はりんこは、学名トミヨと呼ばれる魚で、巣を作ることで有名です。夏でも冷たい湧き水のある15度前後の清流にすむ冷水魚で、この希少魚の生息が、美川の水のきれいさを証明しています。

 

希少魚「はりんこ」の生息地

 

 美川はこれまで、おかえり祭りや、北前船の寄港地の印象が強かったのですが、今回湧水群を訪ね、一気に「水の町」のイメージが胸に膨らみました。以前、富山県黒部市にある漁業の町「生地(いくぢ)」を訪れましたが、ここも黒部川沿岸部にあり、「名水の里」として、脚光を浴びているところ。そことも比較しながら、美川の名水群を回りました。

 これから暖かくなったら、歴史的な街並みとともに、名水群は、美川の格好の散策スポットとなることでしょう。(堀田)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土の香漂う人形浄瑠璃に昔の暮らし偲ぶ ( 2009/02/19 )

 白山市尾口地区の山あい・東二口集落において、約350年の歴史をもつ人形浄瑠璃の上演が2月14日夜あり、鑑賞に訪れました。この人形浄瑠璃は「でくの舞」とも呼ばれ、国指定重要無形民俗文化財になっています。以前からこの伝統芸能は承知していましたが、生で見るのは、これが初めて。語り手と人形を操る舞い手による舞台は、土の香りのするもので、山村の昔日の暮らしに思いをいたさない訳にはいきませんでした。

 

素朴さ漂う人形浄瑠璃の舞台=東二口歴史民俗資料館

(ケータイで撮影したので画質が良くなく失礼します)

 

 この人形浄瑠璃は藩政期、東二口集落の若者たちが、京都や大阪へ出向き、当時流行していた人形浄瑠璃を習い覚え、村に持ち帰って広めたのが始まりとされています。

 この日、筆者が鑑賞したのは、近松門左衛門作の「出世景清」。遊女・阿古屋と主人公・景清を軸に、人間の悲劇を描いた物語が、太夫という語り手の口上によって、時に猛々しく、時に哀れを誘うように物悲しく、演じられました。文語体のため、理解しにくい面もありましたが、観客に配布された「あらすじ」によって、ストーリーをつかむことができました。と同時に、人形浄瑠璃が山深い村の農閑期の格好の娯楽だったということも、納得できました。

 上演後、主催者があいさつで、伝統芸能を継承する身として「お客さんが来る来ないにかかわらず、上演することになっているんです。でも演じ手も人の子。大勢来ていただくと、やりがいが出ますので、明日の舞台もぜひお越し下さい」と話されたのが印象的でした。

 おひねり歓迎ということだったので、筆者も多少を舞台に投じました。都会の大ホールでは望めない、そこはまさに芝居小屋でした。(堀田)

 

 

 

 

 

 

 

 




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