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こんな「人」「モノ」見つけました
 

美川編とともに白山麓編が徐々にアップしていきます。

今後も白山市内の隠れた味と店を続けて出していきます。

 

美川の「人」「モノ」  │  白山麓の「人」「モノ」  │  松任の「人」「モノ」

 


 

 
知られざる美味し港町、美川


白山連峰から滔々と日本海に注ぐ手取川。
その河口に位置する美川地区は、実は美味なるものの宝庫だった。
北前船が運ぶ塩や昆布と、豊富な地下水、新鮮な魚…。
そんな恵まれた環境で育った人たちが暮らすこの町では
食卓に毎日のように刺身が並ぶという。
そして小さな町なのに料亭や割烹が多くそのレベルが高いことや
地元の人の間で知られる逸品が数多くあることも最近知られるようになってきた。
そんな驚くべき美川の町。この町が誇るおいしいものを紹介していこう。
  

 


 

 ◆双子鮨

地元朝市で売り切れ必至!寿司職人渾身のさば寿司
 
イメージ:双子鮨 さば寿司魚にうるさい地元の人たちが通う寿司屋が、美川駅の目の前にあると聞いて訪ねた。カウンターに立つのは、ご主人と奥様、そして会社勤めを終えて帰ってきた息子さん。三人が醸し出すどこかほんわかした雰囲気。しかしそのイメージを気持ちよく裏切るような、スパッとキレのいい握りがこの店の信条だ。
金沢の料亭や魚屋を経て寿司屋を開いたご主人が仕入れる魚は、地元魚好きの折り紙つき。米は石川県の山間部で育った粒の小さなものを使う。ときにその炊き上がりに満足いかないときは、ご近所に配ってしまうというから、なかなかの頑固者だ。
少しやわらかめのシャリに、鮮度のいいネタが誇らしげのっている、石川県らしい寿司。口に入れると、ふわっとほどける甘めのシャリと魚の弾力の力強い歯ごたえ。新鮮な魚に恵まれているこの地ならではの寿司だといえよう。
握りだけではなく、この店で忘れてはならないのが、「さば寿司」。研究肌のご主人が18年かかって作り出した名物だ。あら塩、別注の酢で締めた鯖と、三年寝かせたという炊き込み昆布のなんともいえないバランス。昆布は毎年違うので、微妙な味はレシピではなく、自分の舌だけが頼りというご主人。昆布を炊く前には禁酒・禁煙、歯を磨いての真剣勝負だ。
 
《お店のデータ》
住所:白山市美川中町ソ43-2-2
電話:076-278-2044
営業時間:17:00~23:00
定休日:月曜日
駐車場:あり
席数:カウンター8、座敷10名、20名
握り9貫1300円、さば寿司1本1300円(季節によりない場合もあり)

◆御料理 こめや
「居酒屋以上、料亭未満」。オリジナルメニューも好評
 
イメージ:御料理 こめや オリジナルメニュー6月1日、以前あった場所から斜め前に移転。知らない人にはちょっと敷居の高そうな店構えだが、中に入るとカウンターや掘りごたつに常連客が座って気軽に飲んでいる様子が目に飛び込んでくる。その日のおすすめが書かれたホワイトボードには、旬の魚がズラリ。お父さんが魚屋をしていた関係で、目利きには自信があるというご主人。鍛えられた目で選んだ魚は、どれも鮮度の良さと包丁さばきで魚にうるさい美川の人たちをうならせている。その秘訣とは?という問いに「家庭では買えない食材を手に入れること。きちんとダシをとるなど、プロの味を出すために決して手抜きをしないこと」と。永年料亭で修行をしただけに、基本から叩き込まれた「プロの技」は、折り紙付だ。とはいうものの、オーソドックスな和食だけかというとそうではない。「石焼グラタン」や「エビチリフォンデュ」「ごはん揚げ出し」などの創作料理もメニュー人気が高い。「和食屋に行ってもいろいろ食べたいじゃないですか。お客さんの要望をかなえようと思っているうちにいろいろ増えていったんですよ」というご主人。料亭仕込みの技と雰囲気を堪能できる居酒屋だ。これからも新しいメニューは増えていくという。今度来るときには、また新しいメニューが増えているに違いない。
 
《お店のデータ》
住所:白山市美川浜町ソ426
電話:076-278-5335
営業時間:17:00~22:00 昼は予約のみ
定休日:水曜日
駐車場:あり
席数:カウンター10、掘りごたつ2室、離れ1室、個室3室(最大30畳)
一品料理300円~、オードブルコース3000円~、夕懐石4000円~、刺身三種盛り840円、昼懐石3000円~、(写真)柳ハチメ塩焼き840円、生春巻きサラダ840円

◆日本料理 幸庵
奇をてらわない正統派和食の真髄、ここにあり!

 

イメージ:日本料理 幸庵 正統派和食数奇屋風の落ち着いた建物。打ち水された門をくぐって引き戸を開ける。店に入る前から気分が高揚してくる、上質ですがすがしい雰囲気。部屋には、野山で摘んできたという季節の花がさりげなく飾られている。魚屋、仕出し屋を経て17年11月に始めたという日本料理の店だ。料亭で修行をした若いご主人が作る料理は、見た目にも美しい季節感あふれる和の会席。「いろいろ手を加えるのではなく、いい素材を吟味して、その素材をいかした料理をしたいんです」という言葉通り、ひとつひとつは決して奇をてらったものではない。刺身はきっちりとエッジが立っているし、市販のものを一切使わない細やかな仕事ぶりが伺える。しかし、盛付けやあしらいが新鮮なので、オーソドックスながら決して「古さ」を感じさせないのだ。この日用意されていた八寸や冷やし鉢(写真)を見れば、食べる人を目でも喜ばせようと思っていることが一目瞭然。まるで絵を描くような美しさだ。また、予約をしてゆっくり食事をする場所なので、お客の年齢や性別によって、ボリュームやメニューを臨機応変に変えるという気配りを見せる。女性のお客が多いというのも納得だ。

 

《お店のデータ》

住所:白山市美川西米光町1-99-1
電話:076-278-6607
営業時間:昼11:30~ 夜17:30~ 予約制
定休日:月曜日
駐車場:あり
席数:カウンター、個室6室、テーブル個室あり
昼:まかせ御膳2100円、幸庵御膳3150円 夜:会席料理3675円、5250円、懐石料理(前日までに要予約)7350円



◆CAFE+BAR  CHAPUN (チャプン)
若い女性漁師オーナーの「みんなで飲める場所」

 

 

イメージ:CAFE+BAR  CHAPUN (チャプン) 料理海がすぐそこにある小さな路地の奥。青いアクセントカラーが海を感じさせる小さな店内には、オーナーの「飲み仲間」というアーチストたちが作ったインテリアが居心地のいい空間を作り出している。オーナーは女性漁師。正直「ゴツイ」感じの人を想像していたら、見事に裏切られた。ロングヘアにミニのワンピースで現れた彼女は、なかなかの美人。そして、とてもフランクな人だ。店を始めて3周年。ランチタイムには周辺の人たちが毎日のように訪れ、カフェタイムには、ゆったり流れる時間を楽しみに金沢や加賀から車を飛ばしてやってくる人も多い。そして夜になると、地元のアーチストも集う不思議で楽しい空間になる。そこにあるのは、オーナーが朝4時から船に乗って手に入れてきた新鮮な魚と、気軽な肴にアルコール。店を作った理由を尋ねると「飲むのが好きで、みんなで飲める場所がほしかったから」と。その日獲れた魚を使うので、天気が悪いときには刺身が食べられないこともある。だからといって、無理してどこかから買ってくることはしない。自分が獲ってきた魚を食べて欲しい。漁師であり、料理人であるオーナーの思いは一途なのだ。

 

《お店のデータ》
住所:白山市美川湊町井1-73
電話:076-278-8722
営業時間:11:30~24:00
定休日:水曜日
駐車場:あり
席数:カウンター9席、テーブル20席
ランチ(14:00まで)日替わりプレート800円、カレー750円、その日の丼750円
コーヒー400円、生ビール500円、冷奴400円、砂肝炒め600円、つぶ貝の煮付(写真)500円、ハネの塩焼き(写真)700円



◆寿司割烹 山長
寿司以外にも酒肴として楽しめる一品料理が目白押し  

 

 

イメージ:寿司割烹 山長 料理「酒の肴が充実している。寿司屋だけど寿司を食べずに飲んでいることもある」地元の人のそんな声を聞き、半信半疑で訪ねた。カウンターの向こうにネタケースが並ぶ、どこから見ても寿司屋な店構えなのだが…。「ちょっと待ってな~」と言いながら、あっという間に出てきたのが、「いわしの塩ゆで」。今朝揚がったばかりの小さないわしをさっとゆでただけというシンプルな料理。続いて「アジのぬた」。アジは軽く酢で締めてある。横にはワケギではなく、九条ネギだ。理由を聞くと「このほうがおいしいから」答えもいたってシンプル。ワタと一緒にアルミホイルで包んで焼いた「いかのごう焼き」、「万寿貝の醤油焼き」…どれも見事にお酒がすすむ味で、寿司を頼むのを忘れて飲んでしまうというのも納得だ。カウンターとテーブル席、2階の座敷を切り盛りする板さんは、金沢の名店でキャリアを重ねた寿司職人。それだけに握りも巻物も、食べる価値ありのものばかりなのだが、港に足を運んで漁師さんから分けてもらう魚や、お客さんを喜ばせたいからと思いついたメニューについ心を奪われる。そんな酒肴を味わいながら、寿司を頼むまでの時間をゆっくり楽しむ。地元に愛される理由は、こんなところにあるのだろう。

 

≪お店のデータ≫

住所:白山市美川本吉町丑60-1
電話:076-278-3265
営業時間:17:00~22:00、昼は要予約
定休日:水曜日
駐車場:あり
席数:カウンター12席、テーブル17席、2階座敷15名
昼:特上ちらし2600円、昼の寿司盛り合わせ1200円、海鮮丼1800円(いずれもみそ汁、茶碗蒸し、サラダ、)デザート付
夜:おまかせ握り2600円(写真)、いわしの塩ゆで(写真)500円、いかのごう焼き(写真)800円、ふぐ子巻き700円



◆石立美石堂
酒種がふわりと香るもっちり皮の酒まんじゅう
 
イメージ:石立美石堂 酒まんじゅう「美川にうまい酒まんじゅうがある」その噂は、和菓子の名店がひしめく金沢にも聞こえていた。その店は、手取川に程近い小さな和菓子屋。切り盛りするお母さんは、石立陽子さん。お父さんから引き継ぎ、ひとりでまんじゅうを作っている。「先代においしいものを作るのだから、絶対に手を抜くな。手を抜くぐらいなら店を畳めと言われているから」と、一から手作り。餡はもちろん小豆から炊く。十勝の一級品を使い、皮がところどころ残るようなこし餡。さらしていない黒い色は、豊かな小豆の味わいでほんのり甘い。皮を練るのは、水ではなく酒種のみ。その酒種も、米を炊くところから自分でする。「“あんたとこみたいに正直にやってたら大変や”って言われるけど、そうしないとおいしいものができないんよ」という陽子さん。先代から教えてもらった味は変えていないけれど、作り始めた頃は「じいちゃんの味と違う」と言われ、悩んだこともあったという。今では美川名物になった酒まんじゅう。手作りなので、作る数は限られている。午後には売り切れてしまうことも多いので、予約をして早い時間に買いに走るのがベストだ。
 

 

≪お店のデータ≫
住所:白山市美川中町ヌ-33
電話:076-278-2037
営業時間:9:00~18:00
定休日:月曜、第3木曜日
駐車場:あり
酒まんじゅう1個116円

◆スミヤ精肉店
小さな肉屋さんの名物、こっくり甘い焼き豚
 
イメージ:スミヤ精肉店 焼き豚店の真ん中には、いろいろな部位の肉が並ぶガラスケース。壁際の棚にはカレールゥや調味料が並ぶ。どこにでもある…というより今ではちょっとレトロな感じのする肉屋さん。ところがこの店には、知る人ぞ知る名物がある、焼き豚だ。店の横に調理スペースがあり、直径30センチほどの寸胴が火にかけられている。中は飴色のタレに豚肩ロースのかたまりがグツグツと煮込まれ、いい香りが漂う。このタレは、先代が焼き豚を作り始めた30年前からずっと使っている追いダレ。豚肉の旨みが溶け込み、こっくりと甘い味だ。このタレで2時間じっくり煮込んだ豚肉は、キャラメル色にギラリと光る。ラーメンに入れるのはちょっともったいない。スライスしてそのまま食べるか、白髪ネギをこんもりのせて食べるのがおすすめ。じゅわっとジューシーで、脂身がトロリ。タレを多めにかけると、白いご飯にも合う。大量生産ではないので、売り切れることも多く、お中元、お歳暮シーズンには予約が殺到するという。残念ながら売り切れだったら、焼き豚の横で揚げているコロッケやメンチカツ、自家製のみそ豚などもおすすめだ。
 
≪お店のデータ≫
住所:白山市美川北町ヲ63-3
電話:076-278-3337
営業時間:7:00~19:30 (焼き豚は9:30~)
定休日:月曜日
駐車場:あり
焼き豚は赤身の多いものと脂身の多いものを選べる。いずれも100g378円、1本1000円~1500円ぐらい。真空パックは100g394円。

◆大西蒲鉾
ふわっふわの食感に驚き!毎日食べたい庶民派かまぼこ
 
イメージ:大西蒲鉾 かまぼこ昭和10年の創業以来、かまぼこ一筋の老舗。といっても、1本数千円もするような高級路線ではない。焼かまぼこ130円。ちくわ142円。正真正銘の庶民派。しかし、その味は地元の人に愛され、口コミで広がり、美川のおいしいものとして評判になっている。かまぼこの名産地として知られる小田原のものは弾力が強い。跳ね返すような歯ごたえだ。それに対してここ、大西のかまぼこはふわっとやわらかくて、ややマットな舌触り。この食感にやみつきになる人が多いのだ。「機械で練って押し出すと、どうしても固めになるんです。だからうちはやさしくかき回すように混ぜています。手で作って焼いて…。できあがるはじから、まだあったかいうちに焼いていくという流れができているので、機会化するつもりはありません。そのほうがおいしいからね」。というご主人。だけど、その分手間も時間もかかる。毎日焼きたてを並べるために、朝4時ぐらいから作業にかかり、朝早く予約が入ったときには夜中の2時から仕事開始。それでも1日1000本がやっと。価格も何十年と変わっていないらしい。
 
≪お店のデータ≫
住所:白山市美川和波町北221
電話:076-278-2227
営業時間:8:00~19:00
定休日:月曜日
駐車場:あり
焼きかまぼこ130円、ちくわ142円、白かまぼこ158円、赤かまぼこ158円、ふかし147円

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